私が大学を卒業して新卒で初めて入った会社は今思えば超絶ブラック企業。
長時間労働はもとより、先輩社員に自分の成果を横取りされる、出張での宿泊費が出ない、明らかに一人暮らし用の会社の寮で6人で生活させられる…などなど結構過酷なことをさせられました。
今となっては良い思い出…にもなりません。
思い出しても嫌ですね。
とはいえそんな会社を選択してしまったのも自分。
入社前にもっとちゃんと調べておけば回避できたのかもしれません。
というわけで今回はブラック企業を調べる・確認する方法のひとつとしてInternet Archive(インターネットアーカイブ)を利用する方法を紹介します。
ブラック企業の特徴はとにかく人の出入りが激しい
ブラック企業あるあるとして新入社員が会社に入社してしばらくすると先輩社員から「自分の代の同期はもう俺しか残ってないんだよw」みたいな衝撃の事実を聞いたりすることがあります。
そういう情報ってできれば入社前に知りたいですよね笑
入社前にインターネットアーカイブを使って調べておけば人の定着具合が分かるのでそういったブラック情報もある程度分かるかもしれません。
Internet Archive(インターネットアーカイブ)とは
さてここからが本題。
インターネットアーカイブとはなんでしょう。
Internet Archive---インターネットアーカイブとは、インターネット上に公開されたWebページを保存し、サーバー上から削除されたコンテンツも閲覧できるサービスの名称である。
--- wikより
なんとな~くわかりましたか?
要は過去にさかのぼってWebサイトを検索・閲覧することができるサイトです。
同様のサービスでウェブ魚拓なんていうのもあります。
過去のwebページの情報から従業員数の変動を調べられる
このインターネットアーカイブを使えばまあいろいろなことを調べられると思いますが、 今回はブラック企業判定のために過去のwebページの情報から従業員数の変動を調べる使い方を紹介します。
そもそも採用を行っていない企業の人数が増えていないのは当たり前ですよね。
でも採用を行っているのにもかかわらず人が増えていない企業はそれだけ人が辞めている。
つまり従業員の定着率が悪い会社ということになります。
従業員の定着率が悪い会社にはおそらく何らかの負の要因があるためここではそういった企業をブラック企業と定義します。
実際にインターネットアーカイブを使って調べてみた
では実際にインターネットアーカイブを使って調べてみましょう。
実例として私が最初に入った会社(新卒で入って4ヵ月で辞めたベンチャー企業)のホームページに掲載されている従業員数の移り変わりを見てみましょう。
検索欄に自分が調べたい会社のホームページのurlを入力します。
そうすると下の画像のようにデータがある分の過去のwebページの情報がカレンダー形式で表示されるので見たい日付をクリックします。
まずは7年前の2010年を見てみましょう。
このとき全体で50名。
会社の成長期の時期で勢いが出始めた時だったと聞いています。
まだまだ従業員数はそこまで多くないですね。
そして次に翌年の2011年。
全体で93名。
なんとほぼ倍の数に。
一年で人が一気に増えたのが分かります。
実際、この当時はかなりの勢いで企業が成長していたらしく上場も視野に入れていたとか。
そして二年後の2013年
全体で101名。
倍以上増えていたような勢いはなくなりましたが二年間で着実に人は増えています。
更に二年後、自分が就活していた2015年。
全体で101名。
あら…?変化がない。
翌年2016年。
全体で101名。
この一年でも変化がありません。
このとき僕は従業員として中の人間なのですが、僕の知っている限りだと一年で10人くらい入って15人くらい辞めた気がします。
そして最後に現在2018年(昨日時点)
…変わらず101名。
…………この5年間で従業員が全く増えていないことが分かります。
今もこの会社に勤めている元同期に話を聞くと現在は多分ホームページに記載されているよりも少ないんじゃないかと言っていました。
会社としても成長に陰りが見えているようです。
過去と今の企業の情報から人の定着を分析してみる
上記は実際に僕が勤めていた会社で調べた例ですが過去の情報と今を見比べるとこの会社ではなかなか人が定着していないのが簡単に分かりますよね。
もちろんその間採用をストップしていたとかホームページの更新を止めていたわけではないようです。
求人媒体の過去の募集情報に求人広告が掲載されていますしホームページの採用ページでも継続的に募集をしています。
というか今もリクナビで継続的に募集かけてます。
単純に2012年からの5年間で人が入っても辞めているため従業員数が増えていないことが分かりますね。
離職率も正確なものは分かりませんがかなり高いということだけは読み取れます、
で、まあ暴騰でも少し述べましたが実際この会社は人の出入りが激しく入社して三日で辞める人がいたり半年持たないで退職する人がほとんどの会社でした。
もし当時この方法を知っていてあらかじめ調べていれば自分はこの会社には入社してなかった気がします。
そういう意味でこの調査方法は新卒でも転職者でもあらゆる方に使うのをお勧めできます。
就職の際、離職率が分からなかったり社員の定着率が知りたいときに使ってみてください。
ちなみに今はこんな会社で働いてます。
ホワイト企業だと思ってますw